なげる〜んレッスン日記 全てのベースボールプレイヤーに新提案!イマトーメソッドスローイングマスター「なげる〜ん」。

第23回日本トレーニング科学会レポート3

 ワークショップでは「球(臼)関節への意識とパフォーマンス発揮 ~姿勢とトレーニング~」というテーマでスポーツ・ソーシャル・サポート Karo代表 久保田真広さんが講演をされました。下の写真はその中で各自実演を指示されて、渡邊正和先生と向かい合い、お互いでフォームを確認しあっている場面です。渡邊先生は、現役時代2度の手術(肩)をされたとのこと。左腕が極端に上がりません。なげる~んとの出会いがもう少し早ければ・・・。なんて~。
 久保田先生の話しは、私共が提唱するところの「正しい姿勢と正しい体の使い方」そのままでしたし、その他のシンポジウムにおいて、「新しいトレーニング」の危険性や「旧態依然の練習方法」の重要性、データの活用方法など極めて貴重なお話を聞かせて頂きました。

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第23回日本トレーニング科学会レポート2

 渡邊正和先生の発表予定は、12月19日(日)の9:30~10:15(C-06)でしたが、質問者や野球関係者からの問い合わせによって大幅に長引くことになり、Dグループの予定時間の11:00過ぎまで熱心に対応されていました。中には、やり投げのコーチからこれはトレーニングに使えるのではないかとの意見を頂戴しました。

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第23回日本トレーニング科学会レポート1

 去る12月18日~19日にかけて福岡大学において第23回日本トレーニング科学会が開催されました。今回今任先生と共に福岡大学スポーツ科学部バイオメカニクス研究室の川上 貢先生、渡邊正和先生(元福岡ダイエーホークス投手)との共同研究として、『「なげる~ん」を使ったトレーニングが投球動作に及ぼす影響』というテーマで学会で発表されました。
 2つのシンポジウムとワークショップとともに89名の先生方による研究発表があり、例年になく多数の研究発表のためパネルにポスターを貼りだしての報告になりました。

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渡邊正和先生が中心となり発表されました 

なげる~んを科学する6

 なげる~んを科学する6では、5.結果および考察 4)主要局面動作分析 ④週末局面について解説・考察を加えていくと共に今回の研究報告についてまとめたいと思います。まずは、下図をご覧下さい。

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 上図左右のグラフにおいて、結論として、リリースポイントでしっかりと力が加わっていることを意味しています。実際の研究では、リリース後の右足方向への振り抜きという点について考察してあります。つまり、トレーニング前は、前に押し出すフォームであったのに比べて、トレーニング後では、しっかりとした軸回転が行われていたことを証明していることになるのです。スローイングもバッティングも同じく回転運動であり、「下半身を使え」と言われてきたフォームがなげる~んを振ることで自然にできていることが証明されています。

 【まとめ】
 ・今回の実験において、福岡大学スポーツ科学部 バイオメカニクス研究室 川上 貢先生、渡邊正和先生さらに、研究生や被験者の皆さんの長きにわたる粘り強いご努力により、なげる~んの成果が科学的に証明され感謝・感激の極みであります。
 川上先生の気さくなお人柄の中にも自分に対するまた、研究生に対する愛情に満ちた厳しさと元プロ野球選手としての自身と温厚ではあるが、内に秘めたる闘志をお持ちの渡邊先生との出会いからこの研究成果が得られました。
 今後、スローイングだけではなく、バッティングについても研究成果の報告がなされるとともに日本トレーニング科学会第23回大会で渡邊先生を中心に一般発表することになりました。
 このことで多くの子ども達が安心してなげる~んを使って怪我・故障がなく自分の夢や希望を叶えられればこの上ない喜びであります。

なげる~んを科学する5

 なげる~んを科学する5では、5.結果および考察 4)主要局面動作分析 ③ボディーターンについて解説・考察を加えていきたいと思います。下図をご覧下さい。

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 上図の左側の図は、トレーニング前とトレーニング後の両腰と両肩の角度(縦軸)と時間(横軸)を示したグラフです。
 結論として、スローイングやバッティングにおいて「下半身を先に使え(回せ)」という言い方をされると思います。それが、明らかにトレーニング後に下半身が先に、上半身が遅れて回転運動が行われていることを証明してくれています。
 データとして、「両腰角度が正の角度に移り急激に大きくなる時点から時間差をおいて両肩角度が正の角度に移り急激に大きくなる時点の時間の遅れはTR前が50、TR後が90msec と約2倍長くなっていた。」(本文抜粋)という点からも運動連鎖が起こって、なげる~んを振る前と振った後では、下の円(骨盤)から上の円(肩)の順番に回転運動が著しく行われ上体(上半身)が「残って」いるということが言えます。

なげる~んを科学する4

 なげる~んを科学する4では、5.結果および考察 4)主要局面動作分析 [1] 前脚(踏込脚)、後脚(蹴脚)についてを解説・考察を加えていきたいと思います。例によりまして、福岡大学スポーツ科学部が誇る3D動作解析の図をご覧下さい。
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 この研究結果から言えることは、まずは、明らかに肩甲骨の可動域が広がっていることがお分かりだろうと思います。上の図が、トレーニング前、下の図が、トレーニング後です。被験者は、左投手ですから上下それぞれの右側軌跡の黒色の部分を見てください。一目瞭然です。
 それは、それぞれ左側の動作解析データに現れています。軸足への体重の乗り(残り)とステップする方の脚への乗り(移り)がしっかり出来ていることを示しています。
 端的に言うとトレーニング前は、腰砕けで伸び上がるようなフォームであり、トレーニング後は、軸足に乗った体重を十分な回転運動をしながらステップする方の脚に移り、伸び上がることなく前膝がしっかり受け止めて、所謂、「下の円(骨盤)から上の円(肩)」へ回転運動が伝わり、結論として、肩甲骨の可動域が広がっているということが言える研究結果になります。

なげる~んを科学する3

 なげる~んを科学する3では、下図を参考に5.結果および考察3)ステップ長について解説・考察したいと思います。まずは、下図をご参照下さい。
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 もうおわかりかと思いますのでグラフの見方についての詳細説明は省略します。結論として、当然グラフからステップ長が伸びていることが解ります。
 ここで我々が声を大にして、小学生や中学生、あるいは高校生または、その他の選手の皆さんに対して言いたいことがあります。
 それは、ステップ長が長くなることがいいことだと思って、それが先に?つまり、少しでも長く伸ばそう、伸ばそうとすることだけを考えてトレーニングすることは決していいことではありません。あくまで、「結果として」そうなればいいことだということを理解して頂きたいと思います。
 例えば、「肘を上げる」ことばかり意識して投球動作をすれば、体重移動(回転運動)がスムーズにいきません。アンバランスになりますし、腕も振れません。また、「ボールを前で放す」ことが先に来ると頭が突っ込んだりする恐れがあり、当然、回転運動など出来ません。
 ところで、前置きが長くなりましたが、考察に入ります。被験者が、投球動作を行ったのは、体育館の中です。マウンドの傾斜やピッチャープレートもありません。そのような環境の中でなげる~んを科学する2でも解説した通り、脚(膝)引き上げ高さ・スピードが伸びてバランスの安定と共にしっかりとした位置エネルギーが確保できたことで軸足に体重が十分に乗ったことでより大きな並進運動が出来ているわけです。このことでもって(「結果として」)ボールを前で放すことが出来るようになっているわけです。

なげる~んを科学する2

 なげる~んを科学する2では、本ホームページの5.結果および考察2)膝引上時間、脚引上高について解説します。
 まずは、下図ご参照願います。
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 図の見方として、まずは左の図について、横軸は、時期(TR:トレーニングの前・中・後)縦軸は、脚(膝)の引き上げ高さです。棒グラフは右肩上がりで80cm⇒90cm⇒100cmになっています。さらに、棒グラフの各上端部分の線は、それぞれ10回行った投球動作の安定性(ばらつき具合)を示しています。縦の幅が、短ければ安定しています。特に、TR中では非常に安定していることがわかります。
 次に、右の図について、横軸は左図と同様。縦軸は、膝を引き上げるときの速さ(時間)です。ご覧の通り、トレーニングの前・中・後において、ほぼ変化は見られません。
 つまり、左図の脚引き上げ高さが高くなっているにもかかわらず、膝引き上げ時間の速さが一定ということは、軸足がしっかりと安定して、バランスよく体を支えてしっかりと位置エネルギーを体内に蓄積させていることが解ります。
 我々が推奨・提案している「正しい姿勢と正しい体の使い方」の中でもまず持って大切な部分である「正しい姿勢」が出来ている証と言えます。

なげる~んを科学する1

 昨年暮れから準備を進めて今年1月12日を第1回目の研究開始で4月21日まで行いました「なげる~んを使ったトレーニングが投球動作に及ぼす影響」の研究成果が出ました。ホームページ上に掲載している内容を少し詳しく説明・紹介していきたいと思います。

研究者:福岡大学スポーツ科学部バイオメカニクス研究室 川上 貢先生、渡邊 正和先生 (元福岡ダイエーホークス投手・現同大学野球部コーチ)
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福大 川上 貢先生と今任靖之先生





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福大 渡邊 正和先生 さすが元プロ野球選手!




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研究最終日の記念撮影(被験者を含めた福大研究生の皆さんと)